あぶまた味噌󠄀󠄀󠄀/バイヤー  佐藤 清 あぶまた味噌󠄀󠄀󠄀/バイヤー  佐藤 清

INTERVIEW

あぶまた味噌󠄀󠄀󠄀 / バイヤー
佐藤 清

わたしがひかり味噌󠄀󠄀󠄀を
選ぶ理由。

味噌󠄀󠄀󠄀に携わり約15年、伊勢丹新宿店で店頭販売も担当されている味噌󠄀󠄀󠄀ソムリエ・佐藤氏より、「味噌󠄀󠄀󠄀」そのものの魅力や仕事にかける想い、そしてひかり味噌󠄀󠄀󠄀を選ぶ理由について、教えていただきました。

味噌󠄀󠄀󠄀界のフランシスコ・ザビエルになりたい。

ーーー佐藤さんは、どうして味噌󠄀󠄀󠄀に携わるお仕事に?

もともと特別に味噌󠄀󠄀󠄀が好き、という訳ではなかったのですが、ご縁があって味噌󠄀󠄀󠄀の仕事に就いてから、味噌󠄀󠄀󠄀や発酵の奥深さを知って「味噌󠄀󠄀󠄀って面白いな」と感じたからです。浅田味噌󠄀󠄀󠄀さんの番頭だった方で、わたしにとっての味噌󠄀󠄀󠄀の師匠がいるのですが、50年以上も味噌󠄀󠄀󠄀に向き合ってきた彼でさえ、最近初めて知る味噌󠄀󠄀󠄀があるくらい、味噌󠄀󠄀󠄀はとにかく種類が豊富。たとえば同じ材料を使って同じように味噌󠄀󠄀󠄀を作っても、蔵が違うと味がまったく変わりますしね。蔵ごとに根付きの菌が違うからだと言われています。

佐藤さんは、どうして味噌󠄀󠄀󠄀に携わるお仕事に? イメージ

ーーー佐藤さんに面白さを感じさせた、味噌󠄀󠄀󠄀の魅力は何ですか。

こんなに健康にも良くておいしいものはないと思います。実は歴史も、お醤油よりずっと長いんですよ。諸説ありますが、わたしは「どんぐりの塩漬けが味噌󠄀󠄀󠄀のはじまり」という説を一番推していますね。
味噌󠄀󠄀󠄀には20種類ものアミノ酸が入っているので、本当に健康にいい。何より、おいしい味噌󠄀󠄀󠄀を食べると楽しくなって、笑顔になれる。それが、健康につながると思っています。「おいしい味噌󠄀󠄀󠄀」の定義は、人それぞれの好みがあるから一概には言えませんが「香りと味(旨み)のバランスが整っていて、かすかな甘みがあるもの」でしょうかね。でもやっぱり、その人が食べてみて「おいしい」と感じて笑顔になれることが一番です。

ーーー味噌󠄀󠄀󠄀の魅力って、意外とちゃんと伝わっていないのかもしれませんね。

「なんでこんなに魅力的なのに、味噌󠄀󠄀󠄀は売れないのか。」と感じることも多いです。売り手やメーカー側が、味噌󠄀󠄀󠄀のおいしさをしっかりと発信できていないという課題があるのかもしれません。だからこそ、わたしは、売り場が「お客様と最良のパートナー(味噌󠄀󠄀󠄀)との出会いの場所」になるよう努めたいと思っています。良い仲人として、味噌󠄀󠄀󠄀の味や面白さを伝えていきたい。わたしは、味噌󠄀󠄀󠄀業界のフランシスコ・ザビエルになりたいんです。

「名匠」は、伊勢丹の売り場を変えたエース。

ーーー良い出会いを生むために、お取り扱いする味噌󠄀󠄀󠄀はどのように選んでいますか。

その商品(味噌󠄀󠄀󠄀)にちゃんとこだわりやストーリーがあるかどうかを見ていますね。もちろん、おいしいことが大前提です。いくらストーリーがあっても、おいしくなければ選びません。
その点で、ひかり味噌󠄀󠄀󠄀の味噌󠄀󠄀󠄀は、ちゃんとおいしくてストーリーがある。たとえば「名匠」という商品は「味噌󠄀󠄀󠄀玉作り」という特別な製法を用いていて、味噌󠄀󠄀󠄀玉を作って中の乳酸菌などの健康にいい菌を増やしてから仕込みに入っている、といったこだわりがあるから、お客様にきちんと説明ができるんです。価格帯が高い商品でも「だからこのお味噌󠄀󠄀󠄀、お値段も高いのね」と納得していただけるようなアピールポイントが存在しているので、とても売りやすいです。

良い出会いを生むために、お取り扱いする味噌󠄀󠄀󠄀はどのように選んでいますか。 イメージ

ーーーひかり味噌󠄀󠄀󠄀の味噌󠄀󠄀󠄀は、おいしさと説明のしやすさを兼ね備えているのですね。

ひかり味噌󠄀󠄀󠄀の味噌󠄀󠄀󠄀は、本当に信頼のおける存在です。中でも「名匠」は、伊勢丹の売り場を変えてくれた商品で。売り場全体の売り上げが落ちた時期から3年かけて、売り場を引っ張るエースとして育ってくれました。「伊勢丹で一番売れている味噌󠄀󠄀󠄀」として、売り場でまずご案内する商品です。(コロナ禍以前で試食販売を行っていた時期は)接客の際、最初に「名匠」を試食いただいて、その味を基準に味の好みを探りながら、お客様に合った味噌󠄀󠄀󠄀をご案内しています。「名匠」は近い将来いまの倍売れるような、そんなポテンシャルを持っている存在ですね。

ひかり味噌󠄀󠄀󠄀の味噌󠄀󠄀󠄀は、
一度離れた人もまた戻ってくる。

ーーーそんな、売り場との関係も深い「ひかり味噌󠄀󠄀󠄀」について、どのような印象をお持ちですか?

「だし入りでなくても、おいしい味噌󠄀󠄀󠄀が作れる大手メーカー」ですかね。大手味噌󠄀󠄀󠄀メーカーさんの多くは、だし入り味噌󠄀󠄀󠄀が主力商品だという印象を受けます。ひかり味噌󠄀󠄀󠄀は、最新鋭の設備はもちろん、昔ながらの天然醸造蔵の技術も持ち、大手メーカーでありながら伝統の継承も同時に行っているのがすごいところ。これが、無添加味噌󠄀󠄀󠄀をおいしく作り上げられる要因なのかもしれません。
そういった意味で、ひかり味噌󠄀󠄀󠄀の味噌󠄀󠄀󠄀は、これまでおいしい味噌󠄀󠄀󠄀との出会いがなかった方に、手に取ってもらいたい存在ですね。味のバランスがいいので、お客様に勧めやすいんです。

ひかり味噌󠄀󠄀󠄀の味噌󠄀󠄀󠄀は、一度離れた人もまた戻ってくる。 イメージ

ーーー佐藤さんご自身も普段、「ひかり味噌󠄀󠄀󠄀」の商品をお使いになられているのですね。

職業柄いろいろな味噌󠄀󠄀󠄀を普段から使っていますが、ひかり味噌󠄀󠄀󠄀の商品で一番多く使っているのは「こだわってます」です。それこそ値段と味のバランスが良くて。たまに個性的な味が欲しくなって、別の味噌󠄀󠄀󠄀に浮気することもあるのですが、結局また「こだわってます」に戻ってきちゃいます。ひかり味噌󠄀󠄀󠄀の味噌󠄀󠄀󠄀は、一度離れてもまた戻ってきたくなるような商品が多いんじゃないかな。「名匠」なんかも、別の味噌󠄀󠄀󠄀を試されたあと再び戻ってくるお客様がたくさんいらっしゃいますね。それだけ味のバランスがとれていて、多くの人に愛される味わいなのだと思います。

味噌󠄀󠄀󠄀を知らない人にこそ、売り場に来てほしい。

ーーー「味噌󠄀󠄀󠄀業界のフランシスコ・ザビエル」として、今後売り場をどのようにしていきたいですか?

だし入り味噌󠄀󠄀󠄀しか知らない人に、味噌󠄀󠄀󠄀のおいしさを知ってもらえる場所にしたいです。というのも、私個人の考えではありますが、だし入り味噌󠄀󠄀󠄀の存在が日本の味噌󠄀󠄀󠄀業界を狭めてしまったのではないかと感じているからです。味噌󠄀󠄀󠄀は本来、さまざまな料理に使える万能な存在にも関わらず、だし入り味噌󠄀󠄀󠄀が世の中の主流になることで「味噌󠄀󠄀󠄀といえば味噌󠄀󠄀󠄀汁」の関係ができてしまったように思えます。実際に売り場で、だし入り味噌󠄀󠄀󠄀で育ってきた若い方に試食していただくと「味噌󠄀󠄀󠄀ってこんなにおいしかったの?」と言われることも多くて。そういった方々においしい味噌󠄀󠄀󠄀との出会いを提供できる場所にしていきたいと思っています。また、味噌󠄀󠄀󠄀が好きな人にとっては、新しい発見がある場所になれると嬉しいです。

味噌󠄀󠄀󠄀業界のフランシスコ・ザビエル”として、今後売り場をどのようにしていきたいですか? イメージ

ーーー理想の売り場に向けて、意識していきたいことはありますか。

お客様の好みに寄り添う接客を心掛けていきたいです。きちんと説明する力ももちろん必要なのですが、やっぱりお客様と良い商品を繋げるためには「聴く力」も大事だと思っています。(味の好みについて)話していることと思っていることが、実はズレている場合もあるので、全部が全部汲み取ることは難しいかもしれませんが、なるべく感じ取れるように努力しています。

ーーー自分の好みがまだ分かっていなくても、売り場へ足を運んで大丈夫でしょうか。

そういった方にこそ是非、来ていただきたいです。味の好みが分からなくても、たとえば料理が苦手でも。気軽におっしゃっていただければ、それに合わせたご案内をさせていただきますから。購入も、まずは100gからだっていいんです。ちょっとずつ買えるのが、はかり売り味噌󠄀󠄀󠄀を販売しているお店の良いところでもありますし、そうやって少しずつ、味噌󠄀󠄀󠄀のファンが増えてくれることが何よりも嬉しいです。味噌󠄀󠄀󠄀に少しでも興味を持ってくれたお客様が気軽に来てくれるような売り場づくりを行いながら、お客様のご来店をお待ちしております。

自分の好みがまだ分かっていなくても、売り場へ足を運んで大丈夫でしょうか。 イメージ

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