徹底した品質保証体制
当社は「おいしさと健康を徹底追及した食の提供に努めること」をミッションに掲げ、原料の受入れから味噌のパッケージ、さらに即席みそ汁をはじめとする加工食品の製造などのすべての工程において、品質保証体制の強化に取り組んでいます。その一環として、当社の安心安全に対する姿勢を国内だけでなく海外のお客様へもわかりやすくお伝えするため、国際的に評価の高い第三者認証に取り組み、業界に先駆けて取得しています。法令を遵守し、全社員が食の安全に対する高い意識を持ち、高レベルの食品安全規格に準じた品質の向上に努めています。
日々、専門部門における、理化学分析・微生物検査・官能検査を行い、安心安全でおいしい商品づくりに徹底して取り組んでいます。最新鋭の機械を用い、数値化されたデータによる確認はもちろん、鍛錬を重ねた品質管理員による、甘味・塩味・酸味・苦味・旨味の五味分析を行い、機械と味噌づくりのプロフェッショナルの両輪で安心安全とおいしさを確認しています。
業界で初めて「BRC国際規格認証」を取得、「FSSC 22000」へ移行
飯島グリーン工場では、2013年、GFSI(国際食品安全イニシアチブ)承認規格のひとつである BRC Global Standard for Food Safety の認証を味噌業界で初めて取得しました。 BRC国際規格認証とは、英国の小売業団体である英国小売協会 (British Retail Consortium、通称BRC) による食品安全のための国際規格で、 英国をはじめとしたヨーロッパ諸国や米国を中心に、約20,000件以上の取得件数を誇る、GFSIが承認する規格の中でも世界的に認知度の高い認証です。 このような高いレベルの食品安全規格をもとに、すべての従業員に対する食品安全教育を継続的に実施し、管理レベルの向上を図ることにより、 安心安全と高品質をより確実に実現することができると考えています。
BRC認証においては、2013年以降毎年、認証機関より派遣される海外の監査員を受け入れ、認証を更新し続けてきましたが、 新型コロナウイルスの影響で、スムーズに実施できないことを懸念し、このたび食品安全認証を継続するため、 食品安全マネジメントシステムに関する国際規格FSSC22000の認証を新たに取得しました。
認証取得においては、当社の食品安全チームを中心とした食品安全マネジメントシステムの運用など、 これまでBRC認証で取り組んできた内容をベースとして、BRC認証とFSSC22000認証の要求事項の差異へ対応。 システムの構築状況、運用状況の2段階審査を経て、短期間での認証取得を実現しました。
オーガニックに早くから着目
「有機認証」
自然由来の伝統食品である味噌を、おいしさを維持しながら安心安全に消費者の皆さまにご提供したいという思いから、当社は日本における有機認証制度が確立される前から、オーガニック・有機味噌に取り組んでいます。1997年の米国の民間有機農産物認定組織OCIA(Organic Crops Improvement Association)の認証取得にはじまり、2000年に施行された日本の有機JAS規格においてもいち早く認証を取得。海外でのオーガニック・有機味噌󠄀の需要に応えるべく、2001年には米国農務省が定める有機制度NOP(National Organic Program)に基づいた認証を、2008年にはEU委員会が定めたヨーロッパの有機規格の認証を取得しております。
味噌を世界の国々の食卓へ
「ハラール、KOSHER認証」
当社は2012年、味噌業界で初めてハラール認証を取得しました。取得に向けて、イスラム教の戒律に従ったハラール商品専用の生産ライン整備と、これまで積極的に進めてきた徹底的な食品安全に対する全社的な取り組みや社員教育体制の強化を行い、マレーシア政府ハラール認証機関(JAKIM) の承認を受けている日本のハラール認証機関(NPO法人日本ハラール協会)より認証を取得しました。このJAKIMによるハラール認証は世界的にも知名度が高いことから、マレーシア以外のイスラム圏でも有効とされています。
2007年には、ユダヤ教の戒律に従った安全な食品に与えられるKOSHER認証を取得しています。商品の原材料から生産過程まで厳しくチェックされるKOSHER認証は、その判断基準が細かく厳格がゆえに、品質の安全性が信頼できるとして、米国では一般の方の間でも安心安全な商品の証として認識されています。
当社は、欧米諸国をはじめアジアやヨーロッパ地域の国々の食卓にも高品質の味噌を届けられるよう、常に一歩先を見すえた取り組みを行っています。