SDGsへの取り組み
ひかり味噌が取り組むSDGs
ひかり味噌は、自然の恵みからなる日本の発酵食品「味噌」の製造を主たる事業とし、安心でおいしく、健康な食生活に貢献する商品づくりを企業理念に掲げ てきました。その使命を実現するために、 原料調達から生産現場に至るまで、社会環境への配慮に努めてきました。
世界がさまざまな社会課題に直面する今、当社は、持続可能な世界を実現するための国際目標SDGsに沿い、企業成長を通じて取り組むべき新たな課題を選定し、そのうちの4点を重点課題として優先的に取り組んでいきます。
重点課題とSDGsとの関連
01 安心安全なオーガニック商品を通じた環境保全への寄与
「自然の恵み、いただきます。」をブランドコンセプトに掲げ、素材本来のおいしさを大切にした味噌をお届けしています。中でも、環境負荷の少ないオーガニック製品に早くから取り組んでまいりました。オーガニック製品の原材料は、農薬や化学肥料に頼らず、自然の恵みを生かした農法で育まれています。オーガニック製品を広めることにより、人や全ての生命にとって平穏かつ健全な自然環境と社会環境の実現に貢献します。
-
アクションプラン
- オーガニック味噌販売量増とオーガニック商品の拡充により、オーガニックが日常にある食生活を推進します。
-
目標
- 2030年 オーガニック味噌生産量 5,000t
- 2021年 GINZA豉KUKI 有機レストラン認証
02 環境に配慮した商品設計と持続可能な資源の活用
商品には味とクオリティを保つために最適な包装資材を使用しており、主力商品である味噌のパッケージ素材には、品質を保ち軽量で使い勝手のよいプラスチックを使用しています。しかし近年、そのプラスチックによる海洋汚染が問題視されています。味噌のパッケージに使用しているプラスチック使用量の削減を推進し、かつ再生可能で持続的な包装資材を採用することで、地球環境保全の実現に配慮した商品を提供します。
-
アクションプラン
- 味噌、即席みそ汁のパッケージにおいて、枯渇性資源である石油由来の原材料の使用を軽減し、環境保全を推進します。
- 容器包装、輸送・梱包資材の省資源化を推進します。
- 適切に管理された森から生産された木材やパルプを段ボールや紙容器に使用し、森林破壊の防止に努めます。
-
目標
- 2030年 石油由来の原材料の使用を軽減したパッケージの商品100%(自社ブランド)
- 2030年 持続可能なFSC認証の資材利用100%(自社ブランド)
トピック
03 ダイバーシティの推進によるジェンダー平等の実現
当社は、世界60カ国以上に商品をお届けしています。多様な食の嗜好や食文化に向けて、健康なライフスタイルに寄与する商品を発信する企業として、従業員の健康促進とジェンダー平等、ダイバーシティを推進します。多様な人材が働きがいを持って健康に働き続けられる環境づくりを推進し、新しい発想と生産性向上による企業成長を実現します。
-
アクションプラン
- 社員一人ひとりの多様性を認め、生活環境や性別、人種を差別することなく安心して働くことのできる職場環境の整備により、生産性の向上と健康促進を実現します。
-
目標
- 2025年 女性管理職比率15%
- 2025年 女性営業職比率50%
04 食のバリアフリーの実現による健康的な食をあらゆる人に提供
古来日本人の健康的な食生活を支えてきた味噌。当社では、味噌をあらゆる人に召し上がっていただくため、オーガニックをはじめハラール、コーシャへの対応を推進してきました。ライフスタイルの多様化やパーソナライズ化に対応する食がますます求められている今、食のバリアフリーを意識した商品、サービスを開発し、持続可能で健やかな食生活の実現に貢献します。
-
アクションプラン
- 商品開発における食のバリアフリーを意識し、あらゆる人々の豊かで健やかな食生活へ寄与します。新商品やリニューアル商品において、減塩を意識した商品開発を推進します。
-
目標
- 2025年 減塩・ベジタリアン・ビーガン・グルテンフリー・ハラール対応商品を積極的に拡充
- 2025年 味噌の食文化を発信するSNS・HP・広報誌のユーザー数25%増(2019年比)
- 2021年 GINZA 豉 KUKI ハラールメニュー提供
19の選定課題
表は横にスクロールできます
課題 | 活動指針 | 活動内容 | |
---|---|---|---|
人財 | 1ダイバーシティー採用と女性活躍の推進 | 多様な人財が働きがいをもって働き続けられる環境づくりを推進し、新しい発想と生産性向上による企業の成長に貢献する。 | リモートワークテレワークの導入女性管理職、営業職比率の引き上げ |
2人財育成による事業貢献度の向上 | 味噌の専門家、ビジネスパーソンとしてステークホルダーに評価される人財の育成を目指して、教育の機会を提供し、社員のスキル向上による事業への貢献を推進する。 | eラーニングの提供 管理職教育の動画配信 TOEICへの支援 発酵食品の健康増進に関連する専門知識の教育 |
|
3働く人の健康と人権に配慮した組織運営 | 健康に寄与する味噌を主力商品として扱う社員に対し、健康促進と安心して働くことの出来る職場づくりを推進し、企業ブランド向上を図る。 | 有給休暇の消化率の引き上げ パワハラ、セクハラ、差別等、ハラスメントの無い職場づくり 同一労働同一賃金への取組み 健康経営優良法人 ストレスチェック 全社禁煙 |
|
調達 生産 |
4持続可能なサプライチェーンの構築 | 原料・資材の安全性向上と、委託先の食品安全を推進する。 | 原料・資材調達先及び委託先への計画的な工場監査を実施 |
生産 | 5食の安全・安心の継続的な確保 | 国際基準による食品の安全衛生管理、法律遵守、品質管理を遂行し、サプライヤーの信頼向上を図る。 | BRC監査対応 |
環境 生産 |
6CO2削減と省エネルギー化の推進 | 生産ラインの効率稼働を模索し、持続的なエネルギーの削減を図る。 | 既設設備の稼働率向上 |
7廃棄物の削減と再資源化 | 生産効率の向上による廃棄物の削減および廃棄プラスティック、脱水汚泥などの再資源化を推進する。 | 生産計画の適正化 ピロー製品の充填不良抑制 廃棄みそを飼料として販売 豆皮を飼料として販売 廃棄みそ、脱水汚泥を肥料として廃棄 脱水汚泥を再発酵処理したメタンガスを再エネルギー化 |
|
物流 生産 |
8フードマイレージの削減 | 輸入食料の生産地から販売市場までの距離の削減により、エネルギー削減を図る。 | フィンランドからの輸入品について、新規の港を拠点とし、フードマイレージを削減 |
9フードウェイストの削減 | 需要予測精度の向上により、廃棄につながる余剰在庫を削減する。 在庫管理の徹底により、無駄な製品廃棄を削減する。 |
物流拠点毎に製造日付をコントロール | |
開発 マーケティング 環境 |
10パッケージの環境配慮と省資源化、持続性の確保 | 味噌、即席みそ汁のパッケージにおいて、枯渇性資源である石油由来の原材料の使用を軽減し、環境保全を推進する。 容器包装、輸送・梱包資材の省資源化を推進する。 適切に管理された森から生産された木材やパルプを段ボールや紙容器に使用し、森林破壊の防止に努める。 |
石油由来の原材料の使用を軽減したパッケージの商品を開発 FSC認証の資材の積極的な採用 |
開発 | 11継続的な食品ロスの削減につながる商品設計の模索 | おいしさ、品質、安心安全を担保しながら、賞味期限を延長することで、食品ロスの削減を推進する。 | NBの即席みそ汁およびスープの新製品(リニューアルを含む)の内、半数以上の賞味期限を従来の類似品よりも延長する |
開発 マーケティング 広報 |
12食のバリアフリーを意識した商品とサービスの提供 | 商品開発における食のバリアフリーを意識し、あらゆる人々の豊かな食生活へ寄与する。 | ベジタリアン・ビーガン・グルテンフリー・ハラール対応商品を積極的に開発 GINZA豉KUKIでのビーガンコース提供 |
開発 流通 マーケティング 広報 |
13健康的な食生活への貢献 | 多様な健康ニーズに応える商品・サービスを提供する。 発酵食品である味噌の食文化を広げ健康へ貢献する。 |
減塩対応商品の拡充 お客様(小売)と連動した健康売り場づくり SNS、HP、広報誌を通じた味噌レシピの情報発信 |
開発 流通 マーケ 環境 広報 |
14環境保全に配慮した安心安全な商品の開発 | 安心安全なオーガニック商品の開発を推進し、持続的な地球環境配慮を推進する。 | オーガニック商品を積極的に開発 |
環境 | 15適正な排水処理による環境保全 | 脱水汚泥量(有機性残渣)の削減による環境保全を推進する。 | 既設設備の適切なカスタマイズ |
16工場近隣の継続的な環境保全 | 環境マネジメントシステムを運用し、継続的な環境保全を推進する。 | 環境マネジメントシステム監査への対応(ISO14001) | |
環境 社会 |
17環境情報の開示によるコミュニケーションの推進 | サプライヤーに向けた環境報告書の発行および消費者に向けたHPでの情報開示によりコミュニケーションを推進する。 | 環境報告書を発行 |
社会 | 18地域社会とのコミュニティ活性化 | 商品を通じて味噌を楽しむ機会を創出し、地元地域のコミュニケーション活性化に寄与する。 地域貢献を意識した事業活動を行い、地域とのコミュニケーションを推進する。 |
地元味噌販売を地元施設と協業し開催 郷土愛プロジェクト「キャリアフェス」に出展 飯島中学校へ放送機器を寄贈 |
19食育活動を通じた味噌喫食機会の創出 | 食育活動による将来に向けた味噌喫食機会の創出、フードバンクを活用したフードロスの削減と味噌喫食機会の創出を推進する。 | 子どもたちに向けた食育の実施 フードバンクへの寄贈 |
推進体制
当社のSDGs推進体制については、代表取締役社長を委員長、広報室を推進事務局とした体制の下、「SDGs推進委員会」を設置して、各本部、部と横断的な対応を協議します。