lesson 02味噌で「冷え性を改善」
女性に特に注意してもらいたいのが、体を冷やさないこと。
寒さが厳しい冬に限らず、冷房による夏冷え対策としても体を温める食事をすることが大切です。
芯から温めてくれるぽかぽか食材で、冷えない体を作りましょう!
ブリは成長過程で名前が変わる出世魚で、縁起がいいことからお正月料理に使う地方もあります。大きいほど脂がのり、また旨みも増します。
ブリは、EPAとDHAという不飽和脂肪酸を多く含み、血栓予防やコレステロールの抑制、痴呆予防や脳細胞を活性させる効果があると言われています。青魚に血行促進作用があると言われているのもEPAとDHAの血液サラサラ効果からなのです。
また、ビタミンやミネラルが豊富に含まれている魚でもあります。ビタミンB1やB2は糖質や脂質の代謝を高め、ビタミンDはカルシウムの吸収を促進。ビタミンEは細胞の老化の原因となる酸化を防止する効果が期待できます。血合いは鉄分が豊富なので、貧血対策にも効果的な優秀食材です。
大根・ねぎ・水菜は、それぞれビタミンCが豊富。ねぎと水菜は、粘膜を保護するカロテンやカルシウムも含みます。さらに、ねぎに含まれている硫化アリルは、ブリが持っているビタミンB1をサポートする働きがあり、これにより血行促進や疲労回復に役立ちます。そこに体を温める作用のあるしょうがをたっぷり入れるので、風邪のひき始めや冷え症の改善におすすめです。
味付けは味噌と豆板醤。味噌はコレステロールをコントロールするほか、消化促進・老化防止・脳の活性化・整腸作用などがあり、体温にかかわる基礎代謝の上昇にも関与すると言われています。豆板醤も味噌と同じ発酵調味料なので、腸内環境改善に役立ち、カプサイシン効果で血流を良くしてくれます。また、味噌には青魚特有のにおいのマスキング効果があるので、においが気になるという方もおいしく召し上がれます。
今回使用した味噌は『無添加 円熟こうじみそ』です。しょうがや豆板醤の辛味を、『無添加 円熟こうじみそ』の深い旨みがまろやかに引き立ててくれます。
食べているうちに体を芯から温めてくれる血行促進メニューを、ぜひ味わってみてください。