味噌󠄀で「ととのう」
一杯の味噌󠄀汁から未来を考える-前編-

一杯の味噌󠄀汁が、ゆっくりとカラダに染み込んでいく。その温かさは、単なる食事以上に、心の状態までも整えてくれる・・・。そんな実感を持つ方が、近年ますます増えています。発酵食品や腸活への関心が高まり、「カラダに入れるもの」を丁寧に選びたいという価値観が広がったことで、味噌󠄀が日本人の暮らしの中で再び食卓に欠かせない存在として見直されつつあります。

現代社会を生きる私たちは、仕事や家庭にと忙しい日々の中で、効率よく健やかな状態を保つための「小さな習慣」をとても大切にしています。ファスティング、デトックス、食品の原材料チェックなどの行動は、単なる健康ブームにとどまらず「心身や社会的にも満たされた幸福な状態=ウェルビーイング」を求める、生き方の選択、つまりライフスタイルそのものとも言えます。

その中で、味噌󠄀がいま再び注目される理由とは何でしょうか。今回は、当社のマーケティング担当であり、管理栄養士の資格を持つ私、杉村が味噌󠄀と健康の関係性だけでなく、オーガニック味噌󠄀がもたらす持続可能な食の循環についても深掘りし、私たちの暮らしと環境の関係を見つめます。

発酵食品としての味噌󠄀:腸活の強い味方

発酵食品としての味噌󠄀:腸活の強い味方

味噌󠄀は、大豆・米・塩というシンプルな原材料から生まれる、日本を代表する発酵食品です。発酵の過程で生まれる豊富な酵素や栄養素が、味噌󠄀特有の旨味や風味を作り出すだけでなく、私たちのカラダにも嬉しい働きをもたらします。

特に注目されているのが、腸の環境を整える働きです。腸は 「第二の脳」 と呼ばれるほど、免疫やメンタルバランスにも関わる重要な器官です。味噌󠄀には酵素、食物繊維が含まれ、腸内細菌のバランス調整、便通改善に寄与し、腸内環境が味噌󠄀によって整えられることで、免疫機能サポート、肌状態の安定といった効果までもたらすと考えられています。「味噌󠄀は医者要らず」なんてことわざがあるくらい、味噌󠄀と健康は密接な関係があります。美味しくてカラダに良い・・・嬉しいことづくしの食品ですよね。

サステナブルフードとしての味噌󠄀:伝統を守る=近未来的!?

味噌󠄀の歴史は古く、諸説ありますが、古来中国から日本に伝わったのは飛鳥時代とも言われています。実に1000年以上もの間、味噌󠄀は私たちの食卓に寄り添い続けてきた食品なのです。
長い歴史の中で味噌󠄀が持ち続けてきた魅力として、「自然の恵みをあまさずいただく」ことができる点があります。大豆・米・塩たったこれだけの原材料から生まれる味噌󠄀は、製造の過程でも捨てるところがほとんどない、日本特有の「もったいない精神」を体現した食品なのです。今で言う、フードロスが少ない「サステナブルフード」とも言えますね。伝統的な製法でつくられる、出汁などを加えていない昔ながらの味噌󠄀は、動物性原料を一切使わないため、プラントベースであり、ヴィーガンの方々にも安心して召し上がっていただけるのが特徴です。また、原材料に小麦を使わないため、グルテンフリー食品としても注目を集めています。まるで現代の多様な食生活を予見していたかのようですが、伝統的であればあるほど、味噌󠄀にはむしろ近未来的な側面があるのです。

オーガニック食品としての味噌󠄀:ひかり味噌󠄀が目指す、食を通じた未来創り

ひかり味噌󠄀は、自然由来の食品である味噌󠄀を、おいしさを維持しながら安心安全にお届けしたいという思いから、日本における有機認証制度が確立する前から、30年以上に渡り、オーガニック味噌󠄀の生産に取組んでいます。国内外からの需要拡大や、サステナビリティへの取り組みから、現在約4,000tのオーガニック味噌󠄀の生産を2030年までに5,000tへ増やす計画を推進中です。

オーガニック味噌󠄀は、味噌󠄀の原材料のうち、無機化合物である水と塩を除くすべての原材料が有機栽培の農作物であることが必須です。有機栽培の農作物は禁止されている農薬や化学肥料を使用しないことを栽培条件としており、私たちが「オーガニック味噌󠄀」の原材料に使用している大豆や米は、厳しく管理された農場で生産されています。オーガニック味噌󠄀がもたらす価値は、選ぶ人、食べる人の安心安全だけに留まりません。では、どんなメリットがあるのでしょうか?

カラダにとっての安心オーガニック味噌󠄀は、禁止されている農薬や化学肥料を使用せず、自然の恵みを活かして手間と時間をかけて育てた原料を使用しています。その証として、農林水産省登録の認定機関に申請し、有機JAS認証を受けた味噌󠄀には、「有機JASマーク」がついています。

地球にとってのやさしさ有機栽培では、水、土、大気が汚染されず生物多様性が育まれます。さらに、良い土地が長続きすることで、未来の食料生産の基盤をより確かなものにできます。また、育てる人にとっても、農薬等による有害性がなく、元気に働き続けられる、収入が安定するメリットがあります。つまり、地球環境のサポートにつながるという大きな価値があります。

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▲実家の畑で柚子を収穫する私と、身長の半分もありそうな大根を抱える姪。安心安全な作物を栽培し、それをいただくことでサステナブルな食の循環が生まれます。

オーガニック味噌󠄀を選ぶということは、単にひかり味噌󠄀と皆さまをつなぐ、という一対一の関係では終わりません。そこには、育てる農家、作り手のひかり味噌󠄀、そしてそれを食卓で味わう消費者が続き、さらに地球環境までも含めた大きな輪が広がっています。オーガニック味噌󠄀を選ぶたびに、この輪はずっと循環し続けていくのです。「健康は一日にしてならず」なのは人も地球も一緒ですね。

だいぶ壮大な話になってきたので前編はここまでにして、続く後編ではひかり味噌󠄀の商品をご紹介しつつ、オーガニック味噌󠄀を身近に感じてもらおうと思います。

可児ひろ海(かにひろみ)

筆者プロフィール

ひかり味噌󠄀株式会社 コーポレートマーケティング本部 マーケティング課杉村 わかな

「食で人々を幸せにしたい」をモットーに、管理栄養士としての専門知識を活かし、食と健康をテーマにしたレシピ開発を行う。
発酵食品としての味噌󠄀に注目し、その栄養的な特長や文化的な魅力を多くの人に伝えるため、国内外に向けた味噌󠄀の情報発信に力を入れている。

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