わたしを育てる美容 -後編-
内側からも潤いを
肌を育てるためには、外から与えることと同じくらい、内側から整えることも大切です。
夏は、火を使う時間さえ短くしたくなる日があります。そんな日は、ミキサーに材料を入れて数分でできる冷たいスープがおすすめです。
今日は、夏にぴったりのカブの冷たいスープをご紹介します。
夏の肌をいたわる、甘酒と味噌󠄀の冷製スープ
カブの白い部分には、ビタミンCや消化酵素「アミラーゼ」が含まれており、胃腸が疲れやすい夏にもやさしい食材です。
採れたてのカブに白味噌󠄀と甘酒を合わせると、発酵食品ならではのやさしいコクが生まれます。暑さで食欲が落ちる日でも、不思議と体にすっと入っていく一杯です。
甘酒のやさしい甘みと白味噌󠄀のまろやかな塩味が、カブ本来の甘さを引き立てます。おむすびやパンを添えれば、夏の朝食や軽い昼食にもぴったりです。
パティシエの友人と試行錯誤したカブの冷製スープ。冷たいままでも、温めても美味しい一皿になりました。
材料(1人分)
- カブ 1個 約100g
- 無調整豆乳 100ml
- 甘酒 20ml(お好みで増量可)
- 白味噌󠄀 10〜15g
- レモン汁 小さじ1/2
- オリーブオイル 少々
- お好みで ペパーミント、黒こしょう
作り方
- カブは皮をむき、すべての材料をミキサーに入れて攪拌します。
少し粒が残るくらいが食感も楽しめます。 - 器によそい、オリーブオイルをひと回し。
お好みでペパーミントや黒こしょうを添えれば完成です。
小さくて大きな野望
森を歩くと、昨年落ちた広葉樹の葉が土へ還り、微生物に分解され、新しい命を育む養分になっていきます。その循環を眺めていると、人もまた自然の一部なのだと実感します。
私が暮らす森は、40年前に植えられたカラマツが長く手入れされずにいた放置林でした。針葉樹は成長が早い一方で、間伐をしなければ光が地面まで届かず、下草も育ちません。放置された杉・ヒノキの人工林は、針葉樹は根が浅いため斜面を保持する力が弱く、下草が消えた山は保水力を失い、土砂崩れや流木被害を招きます。実際に放置林が増えたわたしの住む山では、土砂災害回避のために、昨年から砂防ダムの建設が始まりました。
人が一度手を入れた自然を、責任を持って人が管理し続けることで、人にも野生動物にも優しく、豊かな森になっていきます。小さな森に住むものとして、その役割の一部になれたら、と思っています。大きなことはできませんが、目の前の小さな環境を少しずつ整えながら、いつかこの森を広葉樹が育つ「食べられる森」 にしたい。
「食べられる森」とは、単一の樹種で過度に植林された山を、多くの人や動物が食べられる森に再生することを目的とした森作りのこと。伐期を迎えた木を伐採することで、地表に太陽光を届け、森が更新するように促します。間伐後は実のなる植物(動物のためにどんぐりの木、人間のために梅の木など)や、薬効成分が豊富な草木(くろもじやキハダなど)、ハーブなどを選抜して育てることで、人と野生動物の境界をつくります。
そんな森作りが、わたしの小さくて大きな、長期的な野望です。
人は死ぬまで成長できるという説があります。森や畑を育てるように、肌も、心も、そして自分自身も育てていく。
エイジングに抗うだけではなく、変化を受け入れ、ときには悩み、ときには楽しみながら、自分を更新していきたい。
それが、今の私が思う「育てる美容」です。
