昔からの米作りを引き継ぎたい。その理由 -後編-
田植えは大事な「出会い系」イベントだった??
田植えの時に、近所のご老人がこんな意外な話をしてくれました。「田植えは昔、地域の若者がみんな駆り出されるお祭りのような大イベントで貴重な「出会い」の場だったの。女性たちはウキウキと、可愛い帯をして、男性はカッコをつけて。親たちは、おしゃれな着物を着せたりしたものです。」と。田植えに、そんなキュンとする、楽しそうな背景が潜んでいたなんて!やっぱり田植えは、地域社会を繋ぐお祭り的要素があったんだなと。
米作りのその奥に
もう一つ、私に、気づきを与えてくれた出来事がありました。今年の春の田植えの時に、私の友人の巫女さんに依頼して、田んぼで「巫女舞」を舞ってもらったのです。巫女さんが田んぼに神様を下ろすための舞。とても神聖で、素敵で、力強い気持ちになった経験でした。
それを見て、ある年配の男性が、昔を思い出してこうおっしゃいました。「涙が出たよ。自分たちは戦後の高度成長期を駆け抜けた世代。銭、銭、銭と生きるために必死だった。田んぼの仕事も銭のためになってしまった。そうなってしまう前のことを思い出したよ。ああ、こうだったよなって。」
農業が、少数の人たちだけに背負わされ、利益も厳しい「過酷なビジネス」となってしまった現代ですが、そうなってしまう前の農作業は、ビジネスではなかった。純粋で神聖なことだったのだと、生きていける喜び、大地と天の神様への感謝、そのものだったんだ、と、そのころにはちゃんと持てていた本来の気持ちに、ありありとなれたような気がしました。
お米あってこその日本。味噌もお酒もさまざまな発酵食品も、お餅も、和菓子も、何なら美肌も、土壌菌の活性化も、生活用品や草鞋まで。元気の気の文字の中に今は〆が入っていますが、昔は米が入ってました。日本人の「元気」の源、「気」の源が米だったのですよね。自然とつながる昔の姿でのお米づくりは、現代人の体の中で休眠していた、色々な本来の感覚を目覚めさせてくれている気がします。
難しく考えすぎずに、少しだけでも体験してみることを、たくさんの人が始められたらいいなと思っています。気づきが増えて、強い農薬を使用して作られたお米や、遺伝子組み換え技術などに疑問を持ち、自分に合ったお米を選ぶ人が増えるかもしれない。自然で育まれる食物の背景にある奥深さに気づく人が、もっと増えていくかもしれないなと。
大自然の営みは、実は、わたしたちの技術なんて、ほとんど必要としてなくて、基本的には、水と太陽、風などの大いなる力が、植物を育ててくれます。自然の力だけを信じて育てることは、最初は不安だけど、私たちもあらゆる命も、大きな自然の流れの一部。お米作りは、その感覚を掴む一歩になるかもしれません。
秋はいよいよ稲刈りの季節。近くで田んぼ作業をしている人を見つけて、ぜひ体験してみてください!すごく楽しいはずです!
巫女が祝福しながら田んぼを歩く様子
収穫後におだかけ作業を行う様子
おだかけを終えた田んぼ
さて、今日の夏料理のレシピは残暑にもピッタリな、スパイシーな米麺のレシピです。
「火を使わずに作れる、ヘルシーなのにジャンク味の、ジャージャー麺ソース」
フォーをお湯で戻して水を切れば、米麺として食べられます。ジャージャー麺ソースですが、ご飯にかけても美味しいです。
材料(1人分)
- 米麺またはご飯 1人前
≪たれ≫
- 味噌󠄀『こだわってます』 お味噌汁を作るときの約1.5倍
- みりん 大さじ1.5
- カレーパウダー 小さじ1 辛さやお好みで、自由に調節
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そぼろ状大豆ミート
(水で戻しよく絞ってから醤油小さじ1を染み込ませておく) 大さじ4ー5 - 生玉ねぎ 大さじ3
- ねぎ小口切り お好み(私は1本分くらい使います)
- 豆板醤 小さじ1
- ラー油 適宜
- ゆでタケノコのみじん切り お好み
- 薬味(紫蘇や茗荷、酢漬けの生姜など) お好み
作り方
- 薬味以外を全て混ぜ、お好みで薬味をのせる。
- 米麺にかけてサーブし、食べるときに混ぜ込みます。
火を使わないので、夏の時短料理にぴったりです。カレーパウダーが重要な隠し味。ヘルシーな材料だけなのに病みつき系のジャンクな味です。お好みで、なすや、ピーマンなどの野菜や、お好きな野菜を添えるのも良いと思います。
