簡単!味噌タルタルをつかった「鶏むね肉のサラダ」
日本人の健康を支えてきた味噌は、今や世界各地で受け入れられ始めています。その食べ方は、スープやソース、サラダのドレッシングなど様々。管理栄養士であり調理指導師協会会長を務める堀知佐子先生に、洋風素材と味噌を組み合わせたレシピをご紹介いただきました。
味噌タルタルのトースト
発酵食品に欠かせない三大微生物をすべて含む味噌
発酵食品を多食するという食習慣は、日本人の健康を築いてきたといっても過言ではないでしょう。食品の発酵に関わる微生物には「カビ」「酵母」「細菌」の3つがあり、発酵食品の多くはそれぞれが単体、もしくは2つの微生物の働きを利用しています。しかし、味噌は3つの微生物の複合的な働きによってつくられる食品で、清酒や醤油も同じ発酵方式となります。
味噌は熟成が進むにつれて色が濃くなっていきますが、その褐色成分は抗酸化作用を持つメラノイジンという物質で、熟成だけでなく、焼くことによっても増加します。味噌を焼くと、香り高くおいしくなりますから、今回紹介しているトーストは、成分と味の両方の面で「おいしい」調理法だといえるでしょう。
グローバルスタンダードとの融合で味噌を世界に
味噌というと、一般には「和」のイメージが強いのですが、実はタルタルソースやトーストといった洋風の食材ともよくなじむ、汎用性の高い食品です。海外の人に気軽に食べてもらうのであれば、簡便なテーブルシーズニングとして発信するのも一つの方法でしょう。
また、世界の感度の高い人たちは、味だけでなく素材の質にも気を配っています。「オーガニック」も判断基準の一つで、欧米では日本以上にスタンダードなものとなっています。有機の味噌であれば、より健康的に味噌の魅力を伝えられるのではないかと思います。
【レシピ】味噌タルタル
材料
- プレーンヨーグルト 200g
- ゆで卵 100g
- 玉葱 50g
- 味噌 30g
作り方
- ボウルにざるを載せてキッチンペーパーを敷き、ヨーグルトをあけて一晩おいて水を切る(半量になる)。
- ゆで卵と玉葱をみじん切りにし、ヨーグルト・味噌と合わせる。
【レシピ】タルタルトースト
材料 2人分
- 食パン(4枚切り) 2枚
- 味噌タルタル 50g
- 刻みパセリ 少々
作り方
- 食パンに味噌タルタルを塗り、トースターで焼く。
- 焼き色がついたら、刻んだパセリを振る。
【レシピ】鶏むね肉のサラダ
材料 2人分
- 鶏むね肉 150g
- 酒 大さじ1
- 胡椒 少々
- ミックスリーフ 適量
- オニオンスライス 適量
- 味噌タルタル 50g
作り方
- 耐熱皿に鶏むね肉を置き、酒・胡椒を振ってラップをかけ、レンジで加熱する(300w8分)。
- 1が冷めたら、薄くスライスする。
- 皿に2・ミックスリーフ・オニオンスライスを盛り付け、ココットに入れた味噌タルタルを添える。
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MISOJIとは
日本古来の発酵食品である味噌󠄀やこうじをおいしく健康に楽しむための情報や、旬の食材を使ったレシピをご紹介しています。
麹をつかった発酵食品の美味しさをあらためて発見いただき、毎日の健やかな食生活の参考にしていただけましたら幸いです。